学生時代に公務員を目指し、思った結果が得られなかったことからもう1年対策をし、再受験する既卒の方。
民間企業ないし省庁で働きながら、もしくは辞めて公務員試験を受験する転職組の方。
これらに該当する方々は、現役生のレベルが評価の基準になるわけではありません。
つまり、たたかう相手は現役生ではないのです。
では既卒者、転職者は誰と比較されるのでしょうか。
今回は、既卒者、転職者のライバルと面接試験を受験する上で意識しておきたいことをご紹介していきます。
既卒者、転職者のライバルとは?
既卒者、転職者は現役生と比較されるわけではありません。
これはある自治体の採用担当者をしていた方からお聞きした話です。
既卒者、転職者が比較される相手は、受験先で働く同年齢の職員です。
私がお話をしたある自治体の採用担当者の方はそうおっしゃっていました。
公務員試験の最終面接における面接官は、その省庁で何十年も勤務し様々な年齢層と仕事をしてきたベテランの管理職です。
その面接官が現場の受験者と同年齢の職員と比較し、優れているか否かという判断でその受験者の合否が変わってくるのです。
受験先としては既卒者、転職者と現役生が同じ能力であるならば現役生を採用しようと思うことでしょう。
また、現役生の大きなアドバンテージの1つにポテンシャル、伸びしろで判断してもらえることがあります。
つまり、現役生よりも多少既卒、転職者の方が能力が優っていたとしても今後の伸びしろが期待できる現役生を採用する受験先も存在することでしょう。
新卒者はポテンシャル採用。転職組は社会人としてての実績を見て採用するのです。
同年齢の職員と比較する質問とは?
既卒者、転職者に特有の質問で同年齢の職員と比較します。ではどのような質問で面接官は判断するのかご紹介していきます。
既卒者に対する質問
「公務員浪人の1年間をどう過ごしたか?」
既卒者は、公務員浪人をしていた1年間をどのように過ごしたかが問われます。
この質問に対する回答で現役生の違いをアピールできるかできないかが非常に重要です。
ただ筆記試験の勉強をしていたという回答が悪いというわけではありませんが、プラスアルファとして受験先の理解を深めるため、実際に職員に会って話をしたようなことをアピールできると、より熱意が伝わり合格の可能性が高くなります。
転職者に対する質問
「現職ないし前職での成功体験と失敗体験を教えて下さい」
転職者は、現職での勤続年数が1年未満であろうと、必ず現職での実績を見られます。
働き出して数ヶ月で転職を決意し、公務員を受験した友人の話ですが、面接では現職の仕事ぶりについて何度か深掘りされたと言っていました。
既卒で働かれていた方は、現職ないし前職での仕事ぶり、その職場で何をもたらしたのか、社会人として残してきた結果が見られます。