裁判所一般職の専門記述試験は、憲法から出題されます。
過去の出題傾傾向容から、私なりに今年度における裁判所一般職の専門記述試験の出題範囲を分析する方法を紹介していきたいと思います。
また、この記事の後半では、私なりに考えた今年の裁判所一般職の専門記述出題予想をしていきたいと考えております。
ただし、この記事で紹介した分野が必ず出題されるとは限りませんので、ご承知おき下さい。
分析手法は決して特殊なものではなく、過去問や試験結果から今年出題される可能性が高い試験分野を予想するものです。
私も受験生の時、実際に過去問やネットで調べた内容をまとめ、出題可能性が高い分野を自分なりにピックアップし、重点的に勉強しました。
私の行った分析結果よりも自分の分析した結果を参考にし、自分なりに再度分析してみて下さい。
出題予想の手順
1.過去問集を手に入れる
使用する過去問集は基本的には何でも構いません。
ただし、
①最新の過去問が掲載されているもの
②過去10年以上の出題分野が掲載されているもの
以上の2条件を満たしているものが望ましいです。
②の条件ですが、より多くの年度が掲載されていればいるほど良いでしょう。
なぜなら、過去の出題分野の情報が多ければ多いほど、出題分野のサイクルや出題内容を絞り込みやすいからです。
2.昨年、一昨年の出題分野に着目する
昨年または一昨年出題された分野は、今年に出題される可能性が低くなります。
また、毎年必ず出題されている分野は今年も出題される可能性が高いです。
数年おきにサイクルで出題されている分野にも注意します。
3.今年に出題される可能性が高い分野を予想する
2.で分析した過去の出題動向から、今年に出題される可能性が高い分野を予想します。
【重要】出題予想ポイント
出題予想をする上で以下のようなポイントに注目すると今年の出題範囲を絞ることができます。
①昨年または一昨年出題された分野は、今年に出題される可能性が低くなります。
②毎年必ず出題されている分野は今年も出題される可能性が高いです。
③数年おきにサイクルで出題されている分野にも注意します。
しかし、上記の要素は、全ての試験科目に該当するわけではありません。
裁判所一般職における専門記述試験は、過去の傾向から出題予想をすることが困難ではないことから、今回の記事で出題予想分析の方法をご紹介させていただきました。
上記3要件から判断して、今年の出題可能性が極めて低いと思われる昨年出題されたばかりのような分野は、対策を後回しにするもの1つの手段かと思います。
【必見】裁判所一般職の出題傾向
裁判所一般職の専門記述試験は、一定のサイクルが若干あると考えています。
それは、年度ごとに、人権に関する分野→統治に関する分野→人権に関する分野と繰り返しをするものです。
しかし、もちろん必ずしもこのサイクルに当てはまるというわけではありません。
現に平成30年度はサイクル上では、統治の年でしたが人権分野から出題されました。
そこで、過去の出題内容をご紹介します。
平成24年は政教分離に関する問題(人権分野)、
平成25年は、労働基本権に関する問題(人権分野)、
平成26年は、憲法41条の国会に関する問題(統治分野)、
平成27年は、財産権の保障に関する問題((人権分野)
平成28年は、付随的違憲審査制(統治分野)
平成29年は、表現の自由に対する制限の問題(人権分野)
平成30年は、営業の自由に関する問題(人権分野)
上記からみてお分かりの通り、近年は人権分野が出題された次の年は、統治分野からの頂戴される傾向があります。
【必見】出題予想
そこで気になるのが、令和元年度の出題予想ということになります。
近年の出題サイクルから考察すると、今年は統治分野からの出題可能性が高めであることがいえます。
しかし、昨年のように立て続けに人権分野からの出題も考えられなくもありません。あくまで近年の傾向としては、統治分野からの出題可能性が高めであるということです。
では、さらに踏み込んで、具体的にどのようなぶ分野から出題されるのかですが、私が考えるに以下のような分野が出題されるのではないかと考えています。
統治分野からは、衆議院の解散、国政調査権、条例制定権、司法権の限界の出題の可能性が高いといえます。
これらは、過去19年以上前に出題されている分野でありリメイク版が考えらえれるからです。
ちなみに人権分野からは、検閲の禁止や私人間効力などが怪しいです。
上記の内容は、すべて私的な見解ですので、今回の出題予想した分野が必ずしも出題されるとは限らず、信憑性も定かではありません。万が一予想が外れた場合でも責任は負いかねますので、よろしくお願いいたします。
今回ご紹介した分析方法を参考に、自分なりの出題予想をしてみてはいかがでしょうか。