【公務員】論文試験の書き方と対策方法【過去問と頻出テーマ】

筆記対策
筆記対策 国家一般職 論文試験 裁判所一般職 地方上級 市役所

論文試験は多くの試験種で出題されることから、公務員試験を受験する方の多くが学習することになる科目の一つです。

今回は、そんな出題頻度の高い論文試験ですが、代表的な問題集や過去問集があるわけでもなく、取りかかりづらい科目でもあります。

普段から論文を書いている方は別として、そもそも論文を書くことに抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。

公務員試験を勉強していた当時の私もその1人でした。

しかし、安心してください。

今回の記事で論文の書き方、論文試験の採点基準、注意点、よく問われるテーマ、対策方法について分かりやすくご紹介します。

さらに本記事の後半では、代表的な国家公務員、地方公務員で出題された論文の過去問をご紹介し、論文試験のイメージを掴んで頂こうとかと思います。

具体的には、国家一般職、裁判所一般職、地方上級、A日程市役所、B日程市役所、C日程市役所等の論文試験の過去問です。

最後には論文試験の具体的な対策法についてご紹介します。

【採点基準】論文試験で何をみているのか?

公務員として必要な「思考力」、「文章構成力」、「論理力」、「表現力」等について採点しているといえます。

「思考力」

出題の意図を的確に把握しているか、出題の意図に基づいて記述しているかを見ています。

出題テーマを正しく理解しているか理解力も求められています。

また、出題された問題における課題を的確に指摘し、それに対する自分自身の対応策、解決策を述べているかを見ています。

回答の内容は、建設的で前向きなものが良いでしょう。

出題テーマにおける課題を的確に指摘し、それに対する自分自身の対応策、解決策を述べるためには、社会問題に対してある程度の基礎知識をもっている必要があります。

日頃から、社会問題に対し問題意識を持っているかどうかを測っています。

「文章構成力」「論理力」

全体を通して、記述した内容に矛盾がないかどうか、起承転結が構築されており、現状分析、問題提起、解決策等の流れを踏んでいるかが見られています。

また、各段落の記述量が極端に偏っていないかに留意する必要があります。

接続詞を適切に使用し、論理の流れを明確にするよう心掛けましょう。

最初から最後まで文章の内容に一貫性があることが重要です。

 

「表現力」

分かりやすい内容で記述されているか、難解なと言葉が多用されていないか見られています。

難しい表現はさけ、平易な言葉でわかりやすく表現するよう心掛けましょう。

逆に普段の会話で使っているような口語を使用しないように注意する必要があります。

文字数の規定を守っているか、誤字脱字等がないかもここで見られています。

自分が受験する自治体の試験内容をしっかりと調べておく必要があります。

どの自治体においても、指定された字数の約8割以上の分量が求められています。

例えば、「1000字程度」という指定があれば、「800字~1200字」を目安に書く必要があります。

また、「1000字以上」という指定であれば、1000字以上なければいくら素晴らしい内容を書いていたとしても採点対象にはならず、0点となってしまう可能性があります。

逆に「1500字以内」という指定があれば、答案が1500字を超えてしまった場合、採点の対象外となってしまう可能性があります。

字数指定には特に注意する必要があります。

以下で神奈川県庁とさいたま市役所の受験案内に論文試験の内容について記載があったので、参考に掲載します。

神奈川県職員採用試験の論文試験の内容

出所)令和2年度 神奈川県職員採用試験(大卒程度) 受験案内より

大学卒業程度(1種、公立小中学校等事務1種、免許資格職、経験者) – 神奈川県ホームページ

さいたま市職員採用試験の論文試験の内容

出所)令和2年度 さいたま市職員採用試験(大卒程度)受験案内より

さいたま市/職員採用試験【大学卒業程度・免許資格職】、【民間企業等経験者(技術職)】の受験案内を公表しました

論文試験の文章の書き方

主な文章の構成パターンは、4段構成または3段構成が考えられます。

現状分析問題点を考察③それに対する行政の対応策④まとめというような流れで書いていくと上手くまとまります。

現状分析

出題テーマに対する現状や具体的なデータ、語句の説明などを記述します。

例「現在、わが国は、少子高齢化の進行により、人口減少が続いている。出生率は、2018年に・・・」

問題点を考察

出題テーマや➀で分析した現状において、問題となっている行政課題とその背景、要因について記述します。

例「少子高齢化が進行している背景として、・・・・がある。」

また、ここで今後起こるであろう具体的な行政課題について追加で記述します。

例「少子高齢化のさらなる進行は、・・・や・・・などの問題を引き起こすことに繋がる。」

③それに対する行政の対応策

➁で述べた問題や要因に対して、行政が取り組むべき課題や、現在おこなっている行政の対応策について記述します。

例「これらの問題に対応するため、・・・・をしなければならない。行政は現在、・・・等の対応策を講じているいる。しかし、・・・という点で不十分である。したがって、今後行政には、・・・が求められる。」

④まとめ

最後に結びとして、全体のまとめに入ります。ここで行政に求められる施策について述べます。

例「少子高齢化は、人口減少のみならず、・・・等さまざまな影響を及ぼすことが予想されることから、多方面からの対策が必要である。行政には多角的な施策が求められる。」

市町村等の基礎自治体では、特に地域密着型の問題が出題されることもあります。

そのため、各自治体のHPから「計画」や「ビジョン」、「パンフレット」等を入手して、その自治体が行っている施策や目標、今後の課題などを暗記し、論文試験当日に文章化できるようにしておく必要があります。

さらに入手した情報をもとに自分の考えを述べられるようにしておくとなお良いでしょう。

論文試験で気を付けるべきポイント

一文が長すぎないようにする

一文一文が長いと主語と述語が分かりづらくなり、読みづらい文章になってしまいます。

主語と述語が明確ではない文章は、減点の対象となります。

出題者の意図に沿った問題点が提起できているか

問題にそった議論を展開しているかどうかはとても重要な点です。

問題文にそった論述がなされていな場合、大幅な減点となってしまします。

③自らの見解や解決策が書かれているか

単なる事実を書きなぐりしたような文章は、ただの要約文です。

論文試験では、回答者自らの考えや問題に対する解決策を記述する必要があります。

④正しい日本語の文章になっているか

「ら」抜き言葉など、正しい日本語を使えていない文章は減点の対象となってしまいます。また、漢字も誤ったものを書かないようにしましょう。

⑤字は丁寧にかかれているか

綺麗な字で書く必要はありませんが、丁寧に読みやすい字で書きましょう。字が小さくなりがちな方は、気持ち大きめの字を書くよう心がけましょう。

論文試験の頻出テーマ

論文試験の出題内容は、様々です。

社会事情を取り扱った問題が多いことから、出題が予想されるテーマについて、答案に必要な情報や、核となる社会問題に対する知識、自らの考えを準備しておく必要があります。

近年、多くの自治体でみられる出題内容は、「少子高齢化」、「働き方改革」、「労働問題」、「環境問題」、「情報化社会」、「ボランティア」、「防災」、「危機管理」、「都市計画」、「地方創生」などがあります。

市町村等の基礎自治体では、特に地域密着型の問題が出題されることもあります。

そのため、各自治体のHPから「計画」や「ビジョン」、「パンフレット」等を入手して、その自治体が行っている施策や目標、今後の課題などを暗記し、論文試験当日に文章化できるようにしておく必要があります。

さらに入手した情報をもとに自分の考えを述べられるようにしておくとなお良いでしょう。

【例題】各自治体の過去問

論文試験がどのようなものなのかイメージをしやくするために、過去に行われた論文試験について、公表実績のある自治体の過去問をご紹介します。

国家一般職

令和2年度

我が国では、2040 年頃には、いわゆる団塊ジュニア世代が高齢者となり、高齢者人口がピークを迎える一方、現役世代が急激に減少する。そこで、2018年10月に設置された「2040 年を展望した社会保障・働き方改革本部」の取りまとめにおいて、「健康寿命延伸プラン」が作成され、2016 年時点において男性では 72.14年、女性では74.79 年となっている健康寿命を、2040年までに男女ともに3年以上延伸し、75年以上にすることが目標として掲げられた。なお、健康寿命とは、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間である。

このような状況に関して,以下の図①,②,③を参考にしながら、次の(1)、(2)の問いに答えなさい。

(1)我が国が健康寿命の延伸に取り組む必要性について、あなたの考えを述べなさい。

(2)健康寿命の延伸を阻害する要因は何か、また、健康寿命を延伸するために国としてどのような取組が必要となるか。あなたの考えを具体的に述べなさい。

令和元年度

我が国は、「日本再興戦略2016」において、キャッシュレス決済の普及による決済の利便性・効率性の向上を掲げ,2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催等を視野に入れたキャッシュレス化の推進を示している。さらに、2017年6月に閣議決定された「未来投資戦略2017」においては、KPI(Key Performance Indicator:重要な評価指標)として、2027年6月までにキャッシュレス決済比率を4割程度とすることが新たな指標として掲げられた。

このような状況に関して、以下の図①,②を参考にしながら、次の⑴、⑵の問いに答えなさい。

⑴ キャッシュレス化のメリット・デメリットを述べた上で、我が国がキャッシュレス化を推進する必要性や意義について、あなたの考えを述べなさい。

⑵ ⑴ に照らして、キャッシュレス化を推進するためにはどのような取組が必要となるか。あなたの考えを具体的に述べなさい。

平成30年度

我が国の生産年齢人口は1990年代をピークに減少を続けており、今後も減少が続くと推計されている。

この生産年齢人口の減少に伴う生産力の低下によって、我が国の社会経済に大きな影響を与えることが懸念されている。この状況に関して、以下の問いに答えなさい。

  1. (1)生産年齢人口の減少による生産力低下に影響されることなく、中長期的に経済成長を実現していくために解決すべきと考える課題を以下の図(省略)を参考にしながら二つ述べなさい。
  2. (2)(1)で挙げた二つの課題を解決するためには、それぞれどのような取組が必要となるか。あなたの考えを具体的に述べなさい。 (平成30年実施)
  • ※図①は「我が国の年齢階級別労働人口比率(2016年)
  • ※図②は「OECE諸国における実質労働生産性の水準(2005年~2013年までの平均値)

平成29年度

我が国において、今後、長期的に人口減少・少子高齢化が見込まれる中、力強い日本経済の復活に向けた成長戦略の柱の一つとして、「観光」が注目を集めており、世界に誇る観光立国の実現に向けて、官民挙げて様々な取組が行われている。

2020年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される予定であり、政府の「明日の日本を支える観光ビジョン」(平成28年3月30日策定)によると、2020年には訪日外国人旅行者数2015年の約2倍の4,000万人に増やすなどの目標が掲げられているところである。

このような状況に関して、以下の問いに答えなさい。

  1. ⑴ 我が国が観光立国の実現を推進する必要性や意義について、あなたの考えを述べなさい。
  2. ⑵ ⑴に照らして、観光立国の実現を推進するために我が国が行うべき施策について、あなたの考えを具体的に述べなさい。

出所)試験問題例 一般職(大卒)|国家公務員試験採用情報NAVI

裁判所一般職

令和2年度

10 年後の日本に起こり得るとあなたが想定する現象を、そのように想定する理由とともに述べた上で、当該現象が社会に与える影響とそれに対して取り得る対策について論じなさい。

令和元年度

今の社会であなたが考える良い職場とは何かについて理由とともに論じ、それを実現するためにどのような方策が考えられるか述べなさい。

平成30年度

今の時代に求められるリーダーシップについて検討し、組織においてリーダーシップを発揮する上で必要な能力はどのようなものであるか、あなたの考えを述べなさい。

平成29年度

近年、日本の伝統的な技術や技能、文化の分野において活躍する外国人が見られるようになってきているが、その背景を考えた上で、日本の伝統的技能等の在り方について論じなさい。

平成28年度

近年、人工知能の開発が目覚ましい速度で進んでいるが、人工知能が社会に及ぼす影響と課題について、具体例を挙げながら論じなさい。

平成27年度

いきいきとやりがいを持って働くことができる良好な職場環境を整える上で、あなたが重要と考える要素を検討し、その実現に向けた方策について論じなさい。

平成26年度

いわゆる「ゆとり世代」の若者が社会で活躍していく上で、強みとなることと課題となることについて、あなたの考えを述べなさい。

平成25年度

現代社会における価値観やライフスタイルの多様化が組織に与える影響を検討し、組織として取り組むべき課題や対応策について論じなさい。

平成24年度

「仕事」ができることと「勉強」ができることの違いについて、あなたの考えを述べなさい。

出所)試験問題 | 裁判所

北海道

令和元年度

「別添の資料は、北海道の2015年5歳階級別人口(実績値)と、2035年5歳階級別人口(推計値)を示したものである。この資料から、2035年に予想される問題点と、2035年が推計値通りの人口構造となった場合に、北海道の労働力を維持するために必要な取組を述べなさい。なお、出生率向上など人口の増加を目的とした取組は除くこと。」

平成30年度

「広大な北海道においては、地域住民が安全・安心に暮らしていくために、鉄道やバス、航空や船舶などの公共交通ネットワークを将来にわたり維持していくことが必要である。>本道の交通ネットワークを維持するためには、道としてどのような取組が必要か、あなたが考える実現可能な取組とその理由について書きなさい。」

平成29年度

「道では、平成29年度重点政策において、「インバウンドの加速化による『稼ぐ観光』の確立」を掲げています。外国人観光客の受入体制を充実させ、国際的に質の高い観光地とするために、道としてどのような取組が必要か、あなたの考える具体的な取組とその理由について書きなさい。」

平成28年度

「本道では、新しい総合計画(H28.3月策定)において、7つの将来像の1つとして「地域全体で支える『子育て環境・最適地』」を掲げています。希望する方が安心して子どもを産み育てることができる環境づくりを進めるために、道としてどのような取組が必要か、あなたが考える具体的な取組とその理由について書きなさい。」

平成27年度

「北海道に住む私たちは、豊かな自然の恩恵を受けて生活している一方、時として自然の猛威にさらされることがあり、危機管理の面からも防災の取組が重要となっている。このような中、防災の取組を推進するために、道として解決すべき課題を述べるとともに、道の財政状況を踏まえ、優先して取り組むべきことについて、あなたの考えを述べなさい。」

平成26年度

「北海道新幹線の開業は、本州と移動時間の大幅な短縮に伴う道内外との人的・物的交流の活発化など、地域再生の起爆剤として期待されている。今後、開業効果を広く波及させるため、解決すべき課題について述べるとともに、道の財政状況を踏まえ、道が優先して取り組みべきことについて、あなたの考えを述べなさい。」

平成25年度

「国内では、安全で良質な職に就いての消費者の意識や道産食品に対するニーズはますます高まっているものと考えられている。また、さらなる道の食関連産業の活性化を図っていくためには、海外需要の積極的な取り込みなどが必要との考え方もみられる。このような中、食に関する北海道ブランドの可能性と課題について述べなさい。また、道が取り組むべきことは何かあなたの考えを述べなさい。」

出所)過去の論文試験課題_A区分 | 人事委員会事務局任用課

千葉県

令和元年度

「次の3つの主張のうち1つを選び、その理由づけを書きなさい(どの主張を選んでもか まわない)。 」

①公務員の数は多くなることが求められる

②公務員の数は少なくなることが求められる

③公務員の数は現状維持が求められる

平成30年度

「幸福度や、孤独のもたらす社会の損失など、従来とは異なる視点を用いて政策を考える試みがある。そのような新しい政策的視点の有効性と課題となる点について論じなさい(幸福度、孤独のもたらす社会の損失は例示であり、その他の政策的視点について論じてもよい)。」

平成29年度

「高齢化時代における千葉県の課題を示し、それに対する政策を論じなさい。 」

平成28年度

「今まで以上に地方分権を進めていくべきなのかどうか、あなたの考えを述べなさい。」

平成27年度

「国際化の持つ影響、可能性、課題を示し、自治体としてどのような取り組みを行うべきか、論じなさい。」

平成26年度

「説明責任を高めることは、自治体の行政および住民にとって、どのような効果をもたらすか。具体的な施策を取り上げて論じなさい。」

平成25年度

「あらゆる世代が文化を楽しみ、文化を創り出すことのできる県を実現するために、どのようなアイデアや施策が有効であるか、論じなさい。」

出所)過去の問題・例題/千葉県

愛知県

令和元年度

行政Ⅰ

「外国人労働者の受入れについて、あなたの考える課題は何か。また、県として何をなすべきか。」

行政Ⅱ

「あなたの考える県民の幸福とは何か。また、それを高めるために県は何をすべきか。」

平成30年度

行政Ⅰ

「2027年度のリニア中央新幹線の東京-名古屋市間の開業は、この地域にどのような影響を与えるか。また、この影響に対し、愛知県はどのように対応するべきか。」

行政Ⅱ

「あなたの考える「住みやすさ」の要素のうち、特に重要だと思うものを二つ挙げ、「日本一住みやすい愛知」の実現に向け、県としてどのような施策を行っていくべきか述べよ。」

平成29年度

行政Ⅰ

「国内外に愛知県の魅力を伝えるため、この地域の特色としてアピールすべきものを一つ挙げ、その理由と効果的なアピール方法を述べよ。」

行政Ⅱ

「あなたが考える働き方改革として取り組むべき課題(例:時間外労働の縮減、休暇取得の促進、女性の活躍促進等)を一つ挙げ、その理由とそれを実現するために、県としては何をすべきかを述べよ。」

平成28年度

行政Ⅰ

「男女の性別にかかわらず、それぞれの個性と能力を発揮できる社会とはどのようなものであるかを述べ、その実現のために県が行うべき施策を具体的に1つ提言せよ。」

行政Ⅱ

「産業力日本一である愛知県は、今後その強みを生かして、どのような施策を行うべきであると考えるか。」

平成27年度

行政Ⅰ

「グローバル化が進展する中、愛知県が世界中の人材や資本を取り込んで飛躍するためには、何が必要と考えるか。」

行政Ⅱ

「あなたが考える「愛知の強み」とは何か、またそれを高めるためには県は何をすべきか述べよ。」

平成26年度

行政Ⅰ

「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を実現するための社会のあり方について、あなたの考えを述べよ。」

行政Ⅱ

「2020年の東京オリンピック開催が、愛知県にどのような影響を与えると考えるか。」

平成25年度

行政Ⅰ

「非正規雇用の拡大について考えるところを述べよ。」

行政Ⅱ

「次の3題のうち1題を選び、愛知県の行うべき施策を述べよ。」

➀安全で災害に強い地域づくりについて

➁環境対策について

③教育と文化の発展について

出所)試験問題の例題 | 試験案内 | 愛知県職員採用情報

大阪府

令和元年度

「道路・港湾・河川などの社会資本は、現在及び未来の国土・地域を形づくる礎であり、長期間にわたって、幅広い国民生活や社会経済活動を支えています。社会資本は、高度成長期を経て、成熟社会を目指す中で、その時々の社会経済状況に応じ、我が国の発展を支える基盤として脈々と積み重ねられてきました。」
これについて、次の(1)から(3)の問いに答えなさい。

(1) 社会資本の例を一つ以上あげ、その社会資本を整備することにより得られる効果について、述べなさい。

(2) 我が国の社会経済状況の変化をふまえ、社会資本を整備する上での課題を述べなさい。

(3) 今後の社会資本整備をどのように進めていけばよいか、あなたの考えを述べなさい。

平成30年度

「我が国の社会保障制度は、戦後、公的年金、社会保険、公的扶助など様々な制度が創設され、それぞれの制度の給付内容等を充実させながら発展し、生涯にわたる生活を支援する制度として国民生活に不可欠なものとなっています。」
これについて、次の(1)から(3)の問いに答えなさい。

(1) 社会保障制度が持つ役割や機能について、説明しなさい。

(2) 我が国の人口構成、就業構造、家族構成や地域社会の状況は、戦後どのように変化してきたか、それぞれ具体的に説明しなさい。

(3) (2)で述べた状況をふまえたうえで、社会保障制度が今後も持続可能な制度であり続けるために必要な取組みについて、あなたの考えを述べなさい。

平成29年度

「農林水産省が公表した「平成28年度 食料・農業・農村の動向」によると、平成27年の販売農家における基幹的農業従事者数は175万人で、10年前の224万人から22%減少しました。また、平成28年の農地面積は447万1千haで、10年前の467万1千haから4.3%減少しました。
わが国の農業は、農業の担い手の減少、耕作放棄地の増大などにより、持続的な生産活動や維持管理活動が低下することで農業・農空間が持つ様々な機能が失われつつあることが懸念されています。」
これについて、次の(1)から(3)の問いに答えなさい。

(1) 農業の担い手の減少、耕作放棄地の増大の背景として、どのようなことが考えられるか、あなたの考えを説明しなさい。
(2) すでに多くの市街地が形成されている都市部に存在する農業・農空間が、農産物の生産以外に持つ機能や役割にはどのようなものがあるか、説明しなさい。
(3) こうした都市部における農業を持続的に発展させるためには、どのような取組みが必要か、あなたの考えを述べなさい。

※基幹的農業従事者
自営農業に主として従事した世帯員(農業就業人口)のうち、ふだんの主な状態が「主に仕事(農業)」である者

出所)大阪府/大阪府職員採用案内/試験問題

さいたま市

令和元年度

「日本全体では人口減少が続くなか、昨年、さいたま市は人口130万人を突破し、今後10年は人口が増加する見通しである。しかし、その後は人口が減少に転じる見通しとなっており、こうした状況を踏まえ、さいたま市が行政として果たす役割について、あなたの考えを述べなさい。」

(1,000字程度)(60分)

平成30年度

「さいたま市職員は、「市民一人ひとりのしあわせコーディネーター」という意識を持って仕事に取り組んでいます。あなたがさいたま市職員になって、市民一人ひとりのしあわせを応援するとしたら、どのようなことができるかを述べなさい。」

(1,000字程度)(60分)

平成29年度

「さいたま市は、職員のモチベーションの向上やワーク・ライフ・バランスの実現を図り、働きがいのある市役所づくりを進めています。あなたのイメージする働きがいのある職場とは、どのような職場ですか。また、そのイメージを実現するために、どのような取組が効果的か、あなたの考えを述べなさい。」

(1,000字程度)(60分)

出所)さいたま市/例題の公表(令和2年度)

千葉市

令和元年度

これまでの社会や学生生活等の集団生活において、うまくいかなかった事例を挙げ、その状況を打開するためにあなたが工夫したことや、その経験を経て得たものを述べなさい。

平成30年度

これまでの経験の中で、成功したことや輝いた出来事を挙げ、そこから何を学び、千葉市職員としてどう活かしていきたいか述べなさい。

平成29年度

これまでの経験の中で、あなたが挑戦した最も困難な経験を挙げ、その経験から学んだことを千葉市でどのように活かしていきたいか、具体的に述べなさい。

平成28年度

あなたがこれまでに「自分で自分を褒めてあげたい」と思ったエピソードを挙げ、その経験から得たものを千葉市政にどのように活かしていきたいか、述べなさい。

平成27年度

あなたの「これだけは誰にも負けないと思う点」について具体例を挙げて述べるとともに、それをもとに千葉市で挑戦したいことを述べなさい。

平成26年度

これまでの社会や学校等での集団生活において、あなたが最も努力した経験を挙げ、その経験から学んだことを千葉市でどのように活かしていきたいか、具体的に述べなさい。

出所)千葉市:試験例題:過去の論文課題等|千葉市職員募集

大阪市

令和元年度

近年、地震、台風、大雨など自然災害による被害が後を絶たない状況にある。自然災害による被害を最小限に抑えるためには、住民、事業者、地方自治体等が日頃から連携し、備えておく必要がある。このような中、防災に関する課題をあげ、その課題を解決するために地方自治体が果たすべき役割について、あなたの考えを述べなさい。

平成30年度

地方自治体においては、地域の特性や資源、知恵を生かした地域ブランドの向上に取り組んでいる。こうした地域ブランドの向上がなぜ重要であるのか、地方自治体が置かれている背景や課題をあげ、あなたの考えを述べなさい。

平成29年度

地方自治体では、人口減少や少子高齢化が進行した場合に、地域コミュニティの機能低下が懸念されている。地域コミュニティの機能低下により生じうる課題を具体的に説明し、その解決策について、あなたの考えを述べなさい。

出所)大阪市:問題例 (…>職員採用>大阪市で働きたい方へ)

名古屋市

令和元年度

「本市が実施した「都市ブランド・イメージ調査」によると、名古屋市が調査対象8都市の中で最も魅力がないまちという結果になりました。そこで、名古屋の魅力を向上、発信していくために、どのような取組みを行うべきか、あなたの考えを述べなさい。」

平成30年度

「あなたがこれまでに所属した部活・サークル・ゼミ・職場などの集団・組織活動において、メンバー間の意見がまとまらないなど、集団・組織での活動がうまくいかなかった事例を一つあげてください。(10行程度で解答)
また、あなたがその状況を解決するために、努力や工夫した事柄について具体的に述べるとともに、それらを今後市職員としてどのように活かしていくか、述べてください。」

平成29年度

「あなたがこれまでに、初対面の方や先輩などとの対人関係の中で「失敗したな。」と感じた経験を一つ挙げ、失敗の原因を分析してください。そして、社会人としてサービスを提供しお客様に満足していただくために、前述の失敗から学んだことや得たことをどう活かしていくか、述べてください。」

平成28年度

「あなたがこれまでにゼミ、サークル、職場などの組織の一員として、組織の目標のために努力した取組みについて述べて下さい。また、その取組みについて振り返ってみて、より良い結果を得るために、あなたが何をどのように改善すると良いと考えるか、具体的に述べて下いさい。」

平成27年度

「あなたがこれまでに組織(ゼミ、サークル、職場など)の一員として、その組織が進めるテーマ発表やイベント、仕事などの目標達成のために、自らが主体的に取り組んだことについて、具体的に述べるとともに、その取組みを通じて学んだことや得たことについて、述べて下さい。また、その学んだこと等を名古屋市役所でどう生かしたいと思うか、具体的に述べてください。」

出所)名古屋市:論文の過去の出題(第1類・免許資格職採用試験)(市政情報)

神戸市

令和元年度

今後,本格的な人口減少が続く日本で,空き家の発生が加速し,地域が荒廃することが危惧されており,神戸市内においても同様の問題が発生してきています。 使える空き家は「活用」・「流通」を図る一方,活用等の見通しが立たず取り残されて いる老朽空き家は,周辺への影響が深刻化しないうちに早期解消を図ることが必要です。 空き家が地域に与える影響を分析したうえで,行政としてどのような取り組みが必要か,あなたの考えを述べなさい。

平成30年度

近年,大地震や集中豪雨による洪水など大規模災害が多く発生しており,災害対策や防災対策が非常に重要となってきています。 神戸市においては,関係各所との連携や協力によって,災害に強いまちづくりをすすめ,大規模災害にも対応できる防災体制を確立することを目的に地域防災計画を作成しています。 しかし,災害に強いまちづくりを進めるための対策事業には,多額の経費及び時間が必要とな ってきます。そこで,どういったものを優先的に実施することが重要か,具体的にあなたの考えを述べなさい。

平成29年度

高度経済成長期に開発が進んだ大規模ニュータウンは,戦後のまちづくりを先導し,経済成長を 支える役割を果たしてきました。しかし,ニュータウンの中には,開発時に同世代の者が一斉に入 居したことによる居住世代の偏りのため,高齢化と子ども世代の流出による人口減少が急激に進行 しており,神戸市内にも同じ課題を抱えるニュータウンがあります。
オールドニュータウンの人口減少と高齢化によって生じる問題点を検証したうえで,にぎわいの あるニュータウンに再生するためには,どのような取り組みをすればよいか,あなたの考えを述べ なさい。

出所)神戸市-大卒区分試験情報

広島市

試験日ごとに一題出題

令和元年度

  • 広島市では国際会議の誘致・開催支援に取り組んでいるが、例年、札幌市、仙台市や福岡市に比べ開催実績は少ない状況にある。こうした状況の背景を考察した上で、本市により多くの国際会議を誘致し、開催実績を上げるためにどのような取組を行うことが有効か、あなたの意見を述べよ。
  • 広島市では、自転車が安全で快適に走行できる空間づくりに取り組んでいるが、交通ルールやマナーを守らない自転車の危険運転(傘差し運転、ながらスマホ運転等)に起因した交通事故が依然として発生している。こうした状況の背景を考察した上で、危険運転を含む自転車の交通事故を防止するために本市としてどのような取組を行うことが有効か、あなたの意見を述べよ。
  • 広島市におけるごみ排出量は、平成13年度以降減少傾向にあったが、平成23年度からおおむね横ばいの状況にあることから、本市はリサイクルの推進や食品ロスの削減等に取り組んでいる。こうした状況の背景を考察した上で、本市としてごみの減量化を推進するためにどのような取組を行うことが有効か、あなたの意見を述べよ。
  • 平成31年5月にWHO(世界保健機関)が、オンラインゲーム等のやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」を新たな国際疾病として正式に認定するなど、ゲーム依存の問題が深刻化し、健康を害する懸念が世界的に強まっている。こうした状況の背景を考察した上で、この問題に対し行政としてどのように取り組んでいくべきか、あなたの意見を述べよ。
  • 我が国では、今後一層高齢化が進展する中、誰もがより長く元気に活躍できる社会を実現するため、健康寿命※の延伸に向けて取り組んでいる。こうした状況の背景を考察した上で、健康寿命の延伸のために行政としてどのような取組を行うことが有効か、あなたの意見を述べよ。
    ※健康寿命:健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間
  • 厚生労働省の発表によると、全国の児童相談所が平成29年度に児童虐待の相談を受け、指導等を行った件数は13万件(速報値)を超え、過去最多を更新している。こうした状況の背景を考察した上で、児童虐待防止のために行政としてどのように取り組むべきか、あなたの意見を述べよ。
  • 平成30年度の広島市市民意識調査において、広島市を子育てしやすいまちだと思う市民の割合は約5割であったが、30歳代までの若年層では、そう思う市民は3割台と低い水準にとどまっている。こうした状況の背景を考察した上で、本市をより子育てしやすいまちにしていくためにどのような取組を行うことが有効か、あなたの意見を述べよ。
  • 厚生労働省の発表によると、今後の介護サービス見込み量等を踏まえ、介護の担い手について、2016年度の約190万人に対し、2025年度末までに約245万人確保していく必要がある。こうした状況の背景を考察した上で、介護の担い手の確保に向けて行政としてどのように取り組んでいくべきか、あなたの意見を述べよ。
  • 広島市は、世界恒久平和の実現に向けて、主体的に行動することができる児童・生徒を育成することを目的として平和教育を推進している。こうした状況の背景を考察した上で、平和教育の更なる推進のために本市としてどのような取組を行うことが有効か、あなたの意見を述べよ

出所)試験問題 – 広島市公式ホームページ

論文試験の対策

対策としては、上記でご紹介したような出題内容に対して、答案に必要な情報や、核となる社会問題に対する知識、自らの考えを固めておくことです。

どこからそのような知識や情報を集めるかといいますと、主に各自治体が発行している「計画」や「ビジョン」、「パンフレット」、「ホームページ」などや、国が発行した白書、新聞の社説等があります。

地方自治体の論文試験は、受験先の自治体にどれだけ愛着を持っていたり、精通していたり、志望度が高いかいう点を論文試験においても見られています。

そのため、各自治体に根付いてた行政課題をしっかり把握しておく必要があります。

特に地元以外の自治体を受験する予定のある方は、入念な情報収集が必要です。

ただし、一次試験で論文試験が課されてない試験種では、このようなリサーチは一次試験が終わってからで十分です。

情報収集の方法

情報収集のやり方については、上記でご紹介したように、基本的には各自治体が発行している「計画」や「ビジョン」、「パンフレット」、「ホームページ」などや、国が発行した白書、新聞の社説等を活用する方法があります。

しかし、ただ闇雲に情報収集するのではなく、受験する自治体が抱えている課題やそれに対して講じている現行の施策について着目することが重要です。

また、自治体の強みや弱み、得意産業や特産品、資源などを把握しましょう。

それを踏まえた自分オリジナルの解決策を考えるとより良い論文を書くことができます。

そこで、注意すべき点は、抽象的な解決策を述べるのではなく、より具体的な内容を書くことです。

具体的な名称や数字を活用することで、 受験先の自治体にどれだけ愛着を持っているか、精通しているか、志望度が高いかいう点をアピールすることができます。

タイトルとURLをコピーしました