前回に引き続き、オリジナル問題シリーズと題しまして、公務員試験向けに私が作成したオリジナル問題をご紹介させていただきます。
公務員試験の問題演習は、基本的に過去問をひたすら解いていくスタイルで十分かと思います。ところが、繰り返し過去問を解いてきたために、問題慣れしてしまったという方がいらっしゃるかと思います。
本シリーズは、そのような方を対象に問題提供をしていくことを目的として始動しました。ぜひお時間があるときに、オリジナル問題シリーズの問題にもチャレンジしてみてください。
前回に引き続きは、今回も判断推理の定番問題1問作成しましたので、ご紹介させていただきます。
問題
A~Eの小学生5人は、お菓子選びについて次のように発言している。お菓子は、チョコ、クッキー、ガム、あめ、グミの5種類であり、各人とも2つを選んだ。また、それぞれのお菓子は、A~Eのうち2人が選んでいるが、お菓子ごとに選んだ小学生の組み合わせは異なっているものとする。このとき確実に言えるものはどれか。
A「私はクッキーは選んでいない。またEと同じお菓子を選んでいない」
B「私はチョコかクッキーのいずれかを選んでいるが、グミは選んでいない」
C「私はガムを選んでいる」
D「私はチョコを選んでいる。クッキーかガムのいずれかを選んでいる」
E「私はガムは選んでいないが、あめは選んでいる」
1. Aはグミを選んでいる。
2. Bはチョコを選んでいる。
3. Cはあめを選んでいる。
4. DはEと同じお菓子を選んでいる。
5. EはCと同じお菓子を選んでいる。
解答
正答5
解説
対応表を作成して、条件をまとめます。そこで、同じ記号の場所はどちらか一方が入るものとして考えます。Dは△のうち1つに「〇」が入るので、残るあめとグミには「×」が入ります。また、AとEは同じお菓子を選んでいないので、Aはあめを選んでいないことになります。
グミの合計数に着目します。AとEで「〇」は1個か0個ですが2なので1個入り、合計を2にするにはCが「〇」でなければなりません。すると、縦と横の合計数より表が埋まり、以下のようになります。
あめの組み合わせがBとEに確定したので、ほかのお菓子ではBとEの組み合わせはありません。すると、クッキーがBとEで「〇」は1個か0個ですが、合計が2なので1個が入り、合計を2にするにはDが「〇」でなければなりません。
よって以下のように表を埋めることが出来ます。
ガムの組み合わせがAとCに確定したので、Aはグミを選んでいないことが分かり、そのほかの欄も埋めることが出来ます。
以上から、CとEはともにグミを選んでいることになります。よって、正答は5となります。
対応関係のポイント
今回の問題は、判断推理の中でも対応関係と呼ばれるジャンルの問題です。
対応関係の問題は、表を使って条件をまとめていく作業が基本です。
表を作っていくときに必ず意識してもらいたいのことが、合計欄を作ることです。
合計欄を作り、常に合計数を意識しながら表を埋めていくとうまくいくことが多いです。
数量から判断して確実に「〇」や「×」が入る場所を絞り、その「〇」や「×」を利用して、ほかの条件が埋まらないかと考えていくプロセスがよく見受けられる解き方のパターンです。