国税専門官の試験において、国税局の職員から電話がかかってくるタイミングが何回かあります。
主に二次試験後と採用面接後です。
しかし、電話がかかってくる人とそうではない人が存在します。
さらに電話の内容が今後の試験結果に影響をしてくるのでしょうか。
そもそも電話がかかってくる人とそうでない人の違いは何なのか、電話の内容がどのようなものなのか様々な疑問点があるかと思います。
今回は、その電話の内容やタイミング、そもそもの電話の有無について、とことんご紹介していきたいと思います。
電話がかかってくるタイミング
国税局から電話がかかってくるタイミングは、主に2箇所あります。
一つ目は、二次試験の面接の後です。
例年、二試験の面接を終えてから採用面接までの間で国税局の人事課から電話がかかってくることがあります。
二つ目は、採用面接の後です。
採用面接の直後から年明け2月までの間で国税局の人事課から電話がかかってくることがあります。
二次面接後の電話の内容
二次面接を終えた後に、面接試験を受験した国税局の人事担当者から電話がかかってくるケースがよくあります。
具体的な内容として、以下のような言葉をかけられた友人が何人かいます。
「二次面接を担当した国税局の職員があなたを高く評価している。ぜひあなたと一緒に働きたいと考えている。採用面接の日程は〇〇だが、来てくれるか。良い話をすることができると思う。」
上記のように電話の主な内容は、主に2点であることが多いといえます。
一つ目は、二次面接の評価についてです。
内容としては、二次試験の評価が良かったとの趣旨となります。
面接を担当した国税局の職員が高評価をしているとの連絡です。
二つ目は、採用面接の日程確認とその勧誘です。
採用面接が行われる日程を改めて案内され、採用面接に来てほしいとの連絡です。
なぜ二次面接の電話がかかってくるのか?
国税局の人事担当者が二次面接後に電話をかけてくる理由としては、より多くの受験者に採用面接に来てもらうためだと言えます。
電話をかけ、二次面接が高評価であったことを伝えることで、受験生が採用面接へ足を運ぶモチベーションを維持させようとの考えがあるのかもしれません。
電話がかかってきた友人の何人かに話を聞くと、①二次面接が高評価であったこと、②採用面接で良い話ができると言われたこと、③採用面接を受験するよう勧められた、この3点が共通しています。
二次面接が高評価であったことを伝えるため電話をしたとの予想ができます。
しかし、その目的は採用面接の勧めるためだと思われます。
なぜなら、必ずしも二次面接が高評価ではなかった受験生にも上記のような電話がかかって来ているからです。
友人は、二次面接後に国税局から「二次面接を担当した職員が高評価を出している」旨連絡がありましたが、二次面接の結果はC評価であり、採用面接の場では内々定をもらうことができませんでした。
逆に、二次面接の結果が高評価であったにもかかわらず、電話がかかって来なかった受験生もいます。私もその1人です。
二次面接が高評価であった受験生にだけ特別に電話をかけて囲い込みをしてるわけではなさそうなのです。
二次面接後の電話は面接が高評価の受験者に電話がかかってくる?
二次面接後に電話がかかって聞くるということは、二次面接がうまくいったことを示唆していると思われるかもしれません。
しかし、その考えについて私は半分賛成、半分反対です。
なぜなら、私は採用面接まで一度も国税局から電話がかかってきませんでしたが、二次試験の面接は高評価を頂いており、採用面接の中で内々定をいただけたからです。
ちなみに私の二次試験の面接の評価は、B評価でした。
B評価の私には電話は来ませんでしたが、C評価の友人には電話は来ました。
一方、電話が来たにもかかわらず、二次試験の面接の評価はCで、採用面接では内定をもらえなかった友人がいました。
電話が来なくても採用面接で内々定をもらえる可能性はあります。
必ずしも電話の有無が採用面接の合否に影響するとは言えませんし、電話の内容で二次面接の結果を判断することもできないかと思います。
電話が来た来ないであまり一喜一憂しすぎないことが賢明かと思われます。
採用面接後の電話の内容
採用面接では、その場で内々定を告げられる方もいますが、その場では内々定を告げられず、数日経ってから電話で内々定を告げられるケースがあります。
これが国税局からかかってくる2回目の電話である採用面接後の電話です。
電話の内容としては、内々定の連絡、併願状況の確認、内々定の意向確認が主です。
私の友人は、採用面接の場で面接官から「他の受験先を辞退するのであればこの場で内々定を出す」と言われ、「一度持ち帰らせてほしい」と回答しました。
面接官は、友人の回答を受けて「一週間以内に回答してほしい」と回答期限を設けて採用面接を終了させたそうです。
そして、採用面接から5日後に国税局から電話がかかってきたそうです。
電話の内容としては、「国税局に来てくれるか?、できればこの場で回答をしてほしい。二次面接を担当した職員があなたのことを非常に評価している。ぜひ一緒に働きたい」とのことでした。
友人は、この電話を受けて国税局へ行くことを決めたそうです。
基本的に最終合格した場合、高確率でいずれかの国税局から電話がかかってきます。
最終合格順位が低かった場合は、希望する国税局ではないかもしれませんが、内々定を告げる電話をもらうことが出来るでしょう。
ただし、最終合格したら必ず内々定の電話がかかってくるわけではないので注意が必要です。
自分より高順位で合格した受験者が辞退することで、採用枠が空くことから次の順位の受験者に電話がかかってくるわけです。
辞退者が少なければ、当然合格順位が低い受験者に電話がかかってくる確率は低くなります。
最終合格したにもかかわらず、採用面接で内々定を告げられず、次の年の3月まで電話がかかってこなかった場合は、不採用ということになります。
採用面接後の電話がかかってくるタイミング
大体、採用面接の直後から年明け2月までの間で国税局の人事課から電話がかかってきます。
次の年の3月まで電話がかかってこなかった場合は、不採用ということになります。
最終合格者名簿の順位と二次面接での国税局職員からの評価によって、内々定を告げられるタイミングが異なってきます。
最終合格者名簿の順位が高く、二次面接が高評価であればあるほど、電話がかかってくるタイミングは早くなります。
最終合格者名簿の順位が高く二次面接でA評価の方が最も早く内々定を告げられます。
ちなみに、最終合格者名簿の順位が半分より上の順位であり、かつ二次面接でB評価であった私の友人は、採用面接の場で内々定を言い渡されたそうです。
採用面接の場では内々定を告げられず、採用面接から数日経ってから電話があった友人もいれば、9月、10月頃に電話があった友人もいました。
中には、採用面接を受けた国税局からの電話はかかって来ず、1月頃に第三志望の国税局から採用の電話がかかってきたと友人もいました。
この友人は、家からあまりに遠い国税局からの電話であったことから内定を辞退し、浪人をしてもう一度第一志望の国税局を受け直しました。
最終合格順位が低かったとしても、希望する国税局ではないかもしれませんが、全国いずれかの国税局から電話をもらうことができるかと思います。
内々定の電話連絡が来る順番について
各国税局で基準は異なっているかと思いますが、内々定が告げられる電話連絡の順番は、おそらく最終合格者名簿の順位を基準にしているかと思われます。
二次面接の評価のみを基準にして内々定を告げる順番を決めているようではなさそうです。
なぜなら、二次面接の評価がCであり最終合格者名簿では上位1割に入っていた友人は、採用面接の場で開始直後に内々定を言い渡されたそうです。
国税局側が二次面接の評価のみを基準に内々定を告げる順位を決めていた場合、この友人はおそらく採用面接の場で内々定をもらっていなかったことでしょう。
その一方で、二次面接の評価がBで最終合格者名簿の順位が低かった友人は、採用面接の場では内々定をもらえず、採用面接から数日後に内々定の連絡が来たそうです。
二次面接の評価はもちろん重要ですが、内々定を早くもらうためにはやはり最終合格者名簿の順位が重要になってきます。
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