複数の試験種から合格通知を受け取った、あるいは内定をもらった官庁から意向確認の連絡があった場合、その官庁が第一志望や就職したい官庁であれば、悩むことなく内定を承諾するでしょう。
しかし、まだ第一志望の官庁の合格通知が来ていない時期に、滑り止めとして受けていた官庁から意向確認の連絡が来て、うちに来てくれるかどうか迫られた場合、とりあえず就職すると伝えるべきか、あるいは辞退するべきか迷う方がいらっしゃるかもしれません。
中には、「今、併願している官庁の受験や内定を辞退するならば、この場で内定通知を出すよ」といったような、俗に言うオワハラをする官庁があるかもしれません。
意向確認として就職する旨の署名と印鑑を求めてくる官庁もあります。
そこで、滑り止めの官庁で署名や押印をしてしまった後に第一志望の官庁に受かった場合、滑り止めの官庁の内定を取り消してもらうことはできるのか不安に思う方もいらっしゃるかと思います。
今回は、私の実体験をもとに、上記のような悩みを抱えている方向けに意向確認を迫られた場合、どのように対処したら得策かをご紹介していきます。
その官庁に行く可能性が少しでもあるなら、内定を承諾すべき!
第一志望ではない試験種から合格通知を受け取った、あるいは内定の連絡が来た場合、おそらく近いうちに意向確認の連絡が来るかと思います。
連絡の手段は、面談、電話あるは書面等さまざまですが、いずれの方法であれ聞いてくる内容は皆同じで「うちの官庁に来てくれるかここではっきりさせてくれ」という趣旨です。
しかし、まだ第一志望の官庁の合格通知が来ていない時期に、滑り止めとして受けていた官庁から意向確認の連絡が来た場合、どう回答するべきか迷うかもしれません。
滑り止めの官庁で署名や押印をしてしまった後で第一志望の官庁に受かった場合、内定を取り消してもらうことはできるのか不安に思う方もいらっしゃるかと思います。
しかし、迷うことはありません。
少しでもその官庁に行く可能性があるならば、「内定通知を承諾する」と回答することをおすすめします。
一旦承諾したら取り消すことはできないのではないか、承諾して「やっぱり行かないことにした」となった場合、問題にはならないかと不安に思うかもしれません。
大丈夫です。
承諾したとしても後日、採用担当者に連絡をし、辞退する旨伝えれば問題ありません。
法的に問題にはなりません。
「後で承諾を取り消すことができないから十分注意して承諾するように」と承諾を取り消すことができないことを念押しされたとしても、過度に気にする必要はありません。
後日、辞退する旨連絡した場合、担当者から「一旦承諾した場合、取り消すことはできないと伝えたはずだ」と迫られるからもしれせん。しかし、動じることはありません。
この場合においても誠心誠意謝罪をし、内定の承諾を破棄することを伝えれば、取り消すができます。
人事担当者も毎年、上記のような内定者からの辞退の連絡を受けています。
そして、内定者も人生がかかっているわけです。
承諾した後に辞退する行為は、倫理的に問題ではないかと思うかもしれませんが、意向確認で内定辞退をしてしまった場合、もう後戻りはできません。
皆さんの今後の人生が、この一時の選択で大きく変わる非常に重要な機会です。
その場の倫理観を優先するか、今後の自分の人生を優先するかを考えてみましょう。
他の官庁を全て辞退するなら内定を出すと言われたら?
受験している官庁を全て辞退するならこの場で内定通知を出すという条件付きの内定を出す官庁があるかもしれません。
この場で他の官庁の受験をやめ、他の官庁の内定を辞退する迫るといった、いわゆるオワハラをする官庁も中には存在します。
私もそういった経験があります。
この場合も、全ての官庁を辞退したと言って内定通知をもらうようにしましょう。
実際に、全ての官庁を辞退する必要はありません。
その後、やっぱり内定辞退をすることになったとしても「全ての官庁を辞退したはずではなかったのか?」と厳しく詰められることはあまりないでしょう。
実際、私もオワハラを受けて、全ての官庁を辞退したと話した後(実際は辞退せず)、第一志望に合格したため内定辞退をする旨連絡をしましたが、すんなり内定辞退を受け入れていただきました。
署名、押印した後でも破棄することができる!
意向確認の際に内定通知を承諾する署名をした上で、押印を求める官庁があるかもしれません。
私が内定をもらった官庁の中にもこのような官庁が存在しました。
「一度、署名と押印をしてしまったら、取り消すことはできないのでは?」と考える方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、心配する必要はありません。
内定承諾を破棄することができます。
倫理的に問題があるかもしれませんが、法的には問題ありません。
電話等で誠心誠意謝罪をし、辞退する旨連絡すれば取り消すことができます。
「後で承諾を取り消すことができないから十分注意して承諾するように」と承諾を取り消すことができないことを念押しされたとしても、過度に気にする必要はありません。
担当者から「一旦承諾した場合、取り消すことはできないと伝えたはずだ」と迫られるからもしれせんが、この場合においても誠心誠意謝罪をし、内定の承諾を破棄することを伝えれば、取り消すができます。
実際、私も内定承諾の署名、押印した後、当該官庁に対して内定辞退のお電話をしました。
最初は、「一旦承諾した場合、取り消すことはできないと伝えたはずだ」と迫られましたが、悩んだ挙句、別の官庁の就職を決意したことを丁寧に説明したところ、最後には私の背中を押す言葉をかけて内定辞退を了承してくださいました。