面接カードや面接において、必ずと言っても過言ではないほど聞かれる趣味と特技について、すぐに思い浮かぶ方のほうが少ないのではないでしょうか。
趣味は百歩譲って思いついたとしましょう、特技まで即答できる方は中々いらっしゃらないかと思います。
今回は、趣味と特技については、どのようなものを書いたら良いのか、書いてはいけない趣味、特技どのようなものか、趣味・特技を考える際の参考にしていただけると幸いです。
趣味と特技の違い
たまに特技の欄に趣味の内容を書いてしまう受験者の方がいます。趣味と特技の混同には注意が必要です。
例えば、特技にフットサルとスポーツの名称をそのまま書いたとしましょう。この場合は、趣味と特技を混同しています。
趣味として、フットサルと書くことは何ら問題はありません。
ただし、特技の欄にフットサルと書いてしまうと趣味と特技を混同してしまっていることになります。
なぜなら、特技とは、その名の通り技なのです。スポーツの名称は技ではありません。
フットサルで使う技のひとつ、ループシュートが得意な人がいたとしましす。
このループシュートは、特技に該当します。ループシュートは、技であるからです。
このように趣味・特技を問われた場合、とりわけ特技については、趣味に該当するものを書いてしまうことがよくありますので、注意する必要があります。
趣味を答える上での注意点
趣味に正解はありません。
基本的にどのような趣味を答えようが自由です。音楽鑑賞、映画鑑賞、旅行、サイクリング、釣り何でもOKです。
ただし、明らかに社会通念上問題があるものは除きます。常識の範囲内で答えましょう。
また、公務員の面接に話すには好ましくない趣味があります。
それは、ギャンブル(賭博)です。
その具体例としては、競馬や競艇、パチンコ等が挙げられます。
ギャンブルが趣味であると、借金を抱えるリスクが高く、仕事に支障をきたす可能性があるとみなされる恐れがあるからです。
お金に困ったあげく、職場のお金を横領するようなことが起これば大問題です。
ただし、これらの趣味が問題だと言っているわけではありません。
公務員で働いている人の中にはパチンコに通っている人もたまにいます。
ちなみに私も学生時代パチンコをした経験はありますが、面接の場で話すことは避けていました。
特技を答える上での注意点
趣味についての注意点と同様、特技についても何を書いても基本的には問題ないわけですが、社会通念上問題があるものを除きます。
賭博に関するものは避けましょう。
また、趣味と特技の違いでもお話しましたが、趣味と特技の混同も注意が必要です。特技は、技であることを意識しましょう。
たまに特技に関して、「誰でもできるようなものだから書かない方がいいのでは?」と悩む方がいらっしゃいます。そんなことはありません。
他人と比較してしまうと切りがありません。
自分より優れている人がいることを考えてしまうと、極端な話、オリンピック金メダリストのような世界No.1の実力者でなければ書くことができなくなってしまいます。
他人をあまり意識せず、自分なりに多少は得意といえるもので構いません。
ただし、他の人と比べて優れた特技に越したことはありませんが笑
また、特技を人前で披露できるような特技がある方を除いて、面接官の注目を集めるような特徴的な特技を書かないほうが無難かもしれません。
なぜなら、「あるアーティストの曲を歌うことが特技である」と書いた友人が、面接当日に面接官からその特技を今やるように指示されたことがあったと言っていたからです。
その友人は、特技を披露したところ面接官から非常にウケたため、結果的に功を奏したわけですが、リスクがあることを考えれば注目され過ぎるような特技を書くのは、あまりおすすめできません。
おすすめな趣味~面接官は趣味から何を見ているのか?~
趣味に何を書くかについて正解はありません。ただし、面接官にアピールすることができるような趣味はあります。
それは以下の二つの要素を両方もしくは、1つをもっているものです。
①ストレスは解消できそうか
②継続してきた実績があるか
ストレス解消に効果的な趣味であること、つまりストレスが解消できそうだと面接官がイメージできるような趣味であればあるほど、趣味を通じてストレスが抱え込まず、うまくストレスに対処ができる人間であることをアピールすることができます。
では、どのような趣味がストレス解消に役立ちそうだと面接官が判断するのでしょうか。それは、体を動かすようなこと、不定期ではなくある程度定期的に行うものができるもの、このような要素が含まれているとよいかもしれません。
特に体を動かす習慣があると、健康的で体力がある程度あることを面接官にアピールできる可能性があるからです。
また、趣味はある程度継続し続けているものが望ましいかと思います。
細かいことを言えば、趣味はある程度継続的に行っているものをいいます。自分の中で、短期間のうちにはまったような一過性のものは、マイブームです。
ただし、面接でマイブームと趣味との違いを指摘し、「それは趣味ではなく、マイブームでは?」と掘り下げくることは、そうそうないでしょう。
この違いはあまり気にする必要はありませんが、趣味は継続していることを面接でアピールできるようなものが望ましいといえます。
継続性がある趣味であること、さらに継続力をアピールできるからです。
私も実際に国家一般職と県庁の面接において、「その趣味はどのくらいの頻度で行っているのか、いつから始めたのか」と聞かれました。
おそらく趣味から面接官は、ストレス解消をうまくすることができるか、継続性はあるか等の点を見ているといえます。