私は、3月頃にはすっかり、午前中は、文章理解や数的処理を数問ずつ解き、その他教養科目に触れ、午後からは専門科目の勉強という生活スタイルが定着してきました。
どの勉強科目も定期的に学習しないと忘れてしまいます。
一気に勉強して数か月後解いてみたら忘れてしまっているといったケースは、覚えた時間がもったいなく、学習効率が悪いです。
何周も問題集を解きなおし、定期的に忘れていないかメンテナンスをしましょう。
繰り返せば繰り返すほど、記憶は頭に定着していきます。
さて、3月から学習を開始した科目は、財政学、社会学、生物です。
財政学は、経済科目に属しますが、暗記要素が強く計算が苦手な方にとっては点がとりやすい科目となっています。
ミクロ、マクロができなくても財政学は、得点源という友人も多くいました。
財政学は、力を入れて取り組むことをお勧めいたします。
次に社会学ですが、政治系科目の中では比較的点の取りやすく、着手しやすい科目といえます。
暗記要素が強く、勉強した分だけ結果に結びつく科目ではないでしょうか。
生物は、教養試験における自然科学として出題される科目ですが、国家系の試験種では1点分のみしかありません。
国家専門職に至っては、毎年生物か地学のどちらかが出題されるため、運が悪いと学習したにもかかわらず出題されないという事態にもなりかねません。
浅く広く学習し、あまり力を入れすぎないようにしましょう。
それでは、各科目ごとに私の学習体験を紹介していきます。
財政学
財政学は、先ほどもお話ししましたが、暗記要素の強い経済科目です。
ですから、用語や数字をしっかりと覚えるようにしましょう。
暗記するうえで気を付けてほしいことがあります。
それは、特徴的なポイントをしっかりとらえることです。
「過去最高」「初めてマイナスに転じた」「年々増加傾向」
「リーマンショック以降下落せず」
といった特徴的なワードは必ず抑えておきましょう。
筆記試験で、そういったポイントをつくような問題が出題されました。
数字も『国債費が予算全体の「24.1%」を占める』いった場合には、小数点以下まで覚える必要はありません。
「25%]もしくは「四分の一」とアバウトに覚えましょう。
小数点以下の数字で選択を答えさせる問題が出題される可能性は極めて低いといえます。
ただし、すべてが暗記要素の分野ではありません。
財政学は、経済科目というだけあって、計算問題も含まれます。
特にミクロ経済、マクロ経済で学習した内容の復習のような問題が含まれているので、ミクロ、マクロの復習にもなります。
たまに、ミクロ、マクロで出題されるような問題がそのまま出題されます。
ということは、ミクロ、マクロが得意であった方は、その分野は速攻で終わらせることができます。
ミクロ、マクロを苦手としていて計算問題はどうしても無理という方は、飛ばして暗記で解ける問題のみを学習していくのもいいと思います。
そうした方が効率的に学習することができる場合があるからです。
私の周りにも、計算問題は全く手を付けずに本番臨み合格している友人がいました。
教材
-基礎固め,演習-
社会学
社会学は、地方公務員は難易度が低く、国家一般職もそれほど難しくはありません。しかし、国家専門職は、難易度が高いといえます。
といいますのも、国家専門職の社会学は、専門的な用語を多用した問題が多ことに加え、しっかりと吟味しないと解答することができない問題だからです。
単にキーワードのみを覚えていては解けない問題も含まれているので、注意が必要です。
しかし、社会学はとにかく覚える科目です。
学習の基本は、学者やその内容のキーワードを抑えていくことです。
このキーワードの組み合わせを替えることで問題を作る試験種が多いのが現状です。
選択肢5つの中で学者名だけを入れ替えた問題が典型です。
しっかりとキーワードを覚え、それを整理していきましょう。
あまり納得いくまで考えないことが賢明かと思います。
また、社会学は、政治学と学習内容がからみます。
からむというより内容がかぶります。政治学で問われる問題が社会学でも問われます。
あと経営学とも少しかぶります。
政治学と合わせて学習すると効果的です。
教材
-基礎固め-
-演習-
生物
国家一般職では、1問。国家専門職では1問出るかでないか。
裁判所一般職は1問でます。
地方公務員は1から2問程度出題されます。
何が言いたいかというと、生物は出題数が少なく、教養科目なので得点割合も低いです。
重要科目と重要科目の間の時間に気分転換として生物の参考書をぺらぺらと読んだり、昨年出た分野は今年出る可能性が低いからやらないといったように、
あまり力を入れすぎないようにしましょう。
しかし文章理解や数的処理で点数が取れないから暗記系科目でその分を補いたいという方は、少し力を入れて取り組む必要があるかもしれません。
今申し上げましたが、教養科目の自然科学や人文科学の問題は、
昨年出た問題がまた今年も出るという可能性は、少し低くなるといえます。
ですから、昨年やそれ以前の問題をチェックして今年は出ないだろう問題や、今年は出るだろう問題は、予想して、捨てる分野や重点的に学習する分野を絞ることも効率的な勉強方法ではないでしょうか。
教材
-基礎固め-
-演習-