【公務員試験】面接官は何を見ているのか?面接評価項目を公開!

面接対策
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面接官の質問の意図を知った上で回答できるか否かによって、面接の評価が大きく変わってきます。

面接官の質問の意図を理解するというのは、その質問をすることで、面接官が何を知りたがっているのかを理解することを意味しています。

面接官の質問の意図を知ることで、より合格に近づくような回答ができたり、NG回答を避けることができます。

そこで、実際に面接官を経験したことのある公務員の方に、面接官がよく聞いてくる質問から受験者の何を知ろうとしているのか聞いてみました。

今回は、実際の元面接官の方の話をもとに、よく聞かれる質問で受験者の何を評価しているのかご紹介していきたいと思います。

また、後半では、面接官が受験者のどのような点を評価しているのかご紹介いたします。

面接官からの質問により分かる評価項目

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面接官がする質問の意図を理解することで、効果的に自分をアピールすることができます。

面接官の質問の意図を理解するというのは、その質問で面接官が何を知りたがっているのかを理解することです

そこで、今回は面接官がよく聞いてくる質問別に、受験者の何を知りたがっているのか整理してみました。

〇志望動機を教えて

志望度の高さ

〇併願状況を教えて

志望度の高さ

〇志望部署はどこか?

将来のキャリア、志望度の高さ、仕事への理解

〇10年後、20年後、30年後どのような職員になっているか?

将来のキャリア

〇学生時代頑張ったこと、自己PRを教えて

思考力

〇学生時代頑張ったこと、自己PRを教えて

行動力

〇受験先の機関の課題は何か?

仕事への理解度

〇質問に対する回答内容

理解力、表現力、論理性

〇顔つき、仕草、声

メンタルの強さ

〇公務員に求められるものを教えて

公務員に必要な倫理観

面接官は、受験者をどう評価しているのか?

面接官の手元には、以下のような評価シートがあり、それをもとに受験者を採点しているケースが大半です。

ここでご紹介する評価シートは、人事院が出している個別面接評価票をベースに私が作成したものです。国家公務員の人事院面接はこの評価シートをベースに面接を採点している考えも差し支えないのではないでしょう。また、県庁や市役所といった地方公務員は、人事院の個別面接評価票をベースに各々新たな評価項目を追加するなどして手を加えたものを評価シートとして面接で使用しています。

その追加項目として例えば、態度、言葉づかいといった評価項目が追加され、身だしなみはよいか、礼儀正しいか、真面目に対応しているか、言葉づかいは丁寧かなどが採点されます。

特に市役所は窓口業務が多く、住民と近い距離で仕事をするため、外見や言葉づかいは他の試験種以上に見られるのです。

※人事院が出している個別面接評定票をもとに私が作成しました。

個別面接評価表の記載内容

【積極性】意欲、行動力

〇自らの考え方を積極的に伝えようとしているか
〇考え方が前向きで向上心があるか
〇目標を高く設定し、率先してことに当たろうとしているか
〇困難なことにもチャレンジしようとする姿勢が見られるか

【社会性】他社理解、関係構築力

〇相手の考え方や感情に理解を示しているか
〇異なる価値観にも理解を示しているか
〇組織や集団のメンバーと信頼関係が築けるか
〇組織の目的達成と活性化に貢献しているか

【信頼感】責任感、達成感

〇相手や課題を選ばずに誠実に対応しようとしているか
〇公務に対する気構え、使命感はあるか
〇自らの行動、決定に責任を持とうとしているか
〇困難な課題にも最後まで取り組んで結果を出しているか

【経験学習力】課題の認識、経験の適用

〇自己の経験から学んだものを現在に適用しているか
〇自己の組織の現状と課題を的確に認識しているか
〇優先度や重要性を明確にして目標や活動計画を立てているか
〇他社から学んだものを自己の行動や経験に適用しているか

【自己統制】情緒安定性、統制力

〇落ち着いており、安定感はあるか
〇ストレスに前向きに対応しているか
〇環境や現状の変化に柔軟に対応できるか
〇自己を客観視し、場に応じて統制することができるか

【コミュニケーション能力】表現力、説得力

〇相手の話の趣旨を理解し、的確に応答しているか
〇話の内容に一貫性があり、論理的か
〇話し方に熱意、説得力があるか
〇話が分かりやすく、説明に工夫や根拠があるか

プラスの評価項目

□問題解決力

□企画力

□決断力

□危機への対応力

□リーダーシップ

□バランス感覚、視野の広さ

□創造性、独創性

□高い倫理性、社会的貢献への強い自覚

評価シートを活用した面接対策

ここまで評価シートの内容を見てきましたが、自分の話そうとしているエピソードがこれらの評価項目と見比べてみて、高評価をもらえそうな内容に仕上がっているでしょうか。

自分の回答がどの評価項目にマッチしているのか、あるいは自分の回答はこの評価項目から考えると少々物足りないなというような点が見えきたかと思います。

物足りないと感じる方は、今回ご紹介した評価項目にある要素を強調した伝え方を工夫した方が良いかもしれません。

また、エピソードを考える場合は、自分の話すエピソードがどの項目に刺さるのか考えながら面接の対策をしてみると効果的ではないでしょうか。

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